大君 の通貨―幕末円ドル戦争
大君 の通貨―幕末円ドル戦争

江戸幕府が崩壊した大きな理由として、外国への通貨の流失があったなどの経済的側面から描いた、珍しい経済時代作品です。

59円

上記に表示されている価格は最新の価格ではありません。正確な価格については、リンク先のサイトにてご確認下さい。

大君 の通貨―幕末円ドル戦争
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江戸幕府が崩壊した大きな理由として、外国への通貨の流失があったなどの経済的側面から描いた、珍しい経済時代作品です。

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クチコミ数15 ※ここでは代表的なクチコミを表示しています。
ココサンさん
数年前に本書の文庫版を手にした時には気づきませんでしたが、1984年に刊行されていたんですね。江戸末期が舞台の歴史小説は山ほどあると思いますが、ここまで通過政策に特化したものは初めてだったのではないでしょうか。得意な題材が主軸であるが故、専門的な内容に、少々慌てる場面があります。ありますが、それでもグイグイと読者を引き込む文章に、読み終わった後の感動があります。もちろん通貨政策は現代でも大事な問題なので、舞台は江戸でもその内容には、つまらない歴史小説にありがちな古臭さはありません。そして何よりこの時代に通貨政策をというものを理解していた人物がいたことに驚かされます。そして「無知とは罪である」という言葉を思い出させる、心にズシンと残る名作です。
数年前に本書の文庫版を手にした時には気づきませんでしたが、1984年に刊行されていたんですね。江戸末…もっと見る
数年前に本書の文庫版を手にした時には気づきませんでしたが、1984年に刊行されていたんですね。江戸末期が舞台の歴史小説は山ほどあると思いますが、ここまで通過政策に特化したものは初めてだったのではないでしょうか。得意な題材が主軸であるが故、専門的な内容に、少々慌てる場面があります。ありますが、それでもグイグイと読者を引き込む文章に、読み終わった後の感動があります。もちろん通貨政策は現代でも大事な問題なので、舞台は江戸でもその内容には、つまらない歴史小説にありがちな古臭さはありません。そして何よりこの時代に通貨政策をというものを理解していた人物がいたことに驚かされます。そして「無知とは罪である」という言葉を思い出させる、心にズシンと残る名作です。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング8.74pt
いざよいさん
これは徳川幕府の崩壊を経済という視点から描いた、新しい時代小説である。この本を読むと時代を動かすのは必ずしも戦争や動乱ばかりではないことが分かる。そして歴史に名を残した人間が必ずしも偉業を達成した訳ではないということも―。イギリスの初代駐日公使・オールコックとアメリカのハリスを中心に描かれるため、欧米視点でいかにも日本の幕府が嘘をついている、ずる賢いと非難の記述が続く。挙句の果てには恫喝で日本に不利なレートの両替をさせ、彼らは私腹を肥やしていく。日本人の自分にはもどかしい読書が続く。しかし目次の八つ目「報復」の章に来て初めて胸のすく思いになれる。彼らがさんざん叱責してきた日本のやり方が実は正しいと証明されるからだ。著者は同章の最後に幕府瓦解の理由を「すべてハリスとオールコックのミス・リードにあり、二人が幕府を倒した―。こういっても、決していいすぎではない。」と結んでいる。著者はこれを書きたくてこの物語を書き始め、膨大な資料と対峙したのだろうと思わされる力強い結論である。経済に関しては難解に感じる部分もあると思うが、一読の価値がある。
これは徳川幕府の崩壊を経済という視点から描いた、新しい時代小説である。この本を読むと時代を動かすのは…もっと見る
これは徳川幕府の崩壊を経済という視点から描いた、新しい時代小説である。この本を読むと時代を動かすのは必ずしも戦争や動乱ばかりではないことが分かる。そして歴史に名を残した人間が必ずしも偉業を達成した訳ではないということも―。イギリスの初代駐日公使・オールコックとアメリカのハリスを中心に描かれるため、欧米視点でいかにも日本の幕府が嘘をついている、ずる賢いと非難の記述が続く。挙句の果てには恫喝で日本に不利なレートの両替をさせ、彼らは私腹を肥やしていく。日本人の自分にはもどかしい読書が続く。しかし目次の八つ目「報復」の章に来て初めて胸のすく思いになれる。彼らがさんざん叱責してきた日本のやり方が実は正しいと証明されるからだ。著者は同章の最後に幕府瓦解の理由を「すべてハリスとオールコックのミス・リードにあり、二人が幕府を倒した―。こういっても、決していいすぎではない。」と結んでいる。著者はこれを書きたくてこの物語を書き始め、膨大な資料と対峙したのだろうと思わされる力強い結論である。経済に関しては難解に感じる部分もあると思うが、一読の価値がある。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング8.45pt
あいうえおさん
本書は、江戸幕末期を取扱った歴史小説であるにも関わらず、「通貨政策」をテーマとしている点で、現代に通じ、古臭さを感じさせないのが特徴だと思う。当時の国内の通貨制度は、金本位制であり、二朱銀という兌換通貨を流通させていた点で欧米にも見られない当時最も先進的な面があったという。しかし、欧米の使節はともかく、我々日本人の理解が足らず、結局は外圧によってこの制度は崩壊してしまった。そして、欧米諸国がこの機会を見逃さず暴利を貪る一方で、日本の社会は、こうした開国の洗礼によって、一気に破綻寸前に追い込まれた。当時の多くの人々は、こういった社会の仕組みの動向に気づかず、ただただ混乱の内から政治制度の改革と日本の富国強兵を望んだのではないだろうか。…このことは、将来の展望として正しかったとしても、足元で致命的な失策によって深刻な状況を招いていたという事実の把握が欠如していたことを見逃してはならない。…そこを本書は突いているような気がする。現在に至るまで、通貨政策の誤りによると思われる経済混乱を我々は幾度か経験してきている。戦前の金融恐慌であったり、バブルの崩壊であったり、これらはいずれも実態経済を無視した金融政策の失敗によっているのだろう。本書は、そういった問題のさきがけとなった史実に着眼し、テーマとして捉えている点で、とても貴重な作品といえるのではないかと思う。
本書は、江戸幕末期を取扱った歴史小説であるにも関わらず、「通貨政策」をテーマとしている点で、現代に通…もっと見る
本書は、江戸幕末期を取扱った歴史小説であるにも関わらず、「通貨政策」をテーマとしている点で、現代に通じ、古臭さを感じさせないのが特徴だと思う。当時の国内の通貨制度は、金本位制であり、二朱銀という兌換通貨を流通させていた点で欧米にも見られない当時最も先進的な面があったという。しかし、欧米の使節はともかく、我々日本人の理解が足らず、結局は外圧によってこの制度は崩壊してしまった。そして、欧米諸国がこの機会を見逃さず暴利を貪る一方で、日本の社会は、こうした開国の洗礼によって、一気に破綻寸前に追い込まれた。当時の多くの人々は、こういった社会の仕組みの動向に気づかず、ただただ混乱の内から政治制度の改革と日本の富国強兵を望んだのではないだろうか。…このことは、将来の展望として正しかったとしても、足元で致命的な失策によって深刻な状況を招いていたという事実の把握が欠如していたことを見逃してはならない。…そこを本書は突いているような気がする。現在に至るまで、通貨政策の誤りによると思われる経済混乱を我々は幾度か経験してきている。戦前の金融恐慌であったり、バブルの崩壊であったり、これらはいずれも実態経済を無視した金融政策の失敗によっているのだろう。本書は、そういった問題のさきがけとなった史実に着眼し、テーマとして捉えている点で、とても貴重な作品といえるのではないかと思う。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング3.73pt
ゆうさん
大君 の通貨―幕末円ドル戦争は、江戸末期の内容のことにあるにも関わらず、現在にも大いに関係している内容であるので、関心を持って見ることができました。私にとって、少しむつかしいかなと思ったのですが、読んでいくうちに、その点についても勉強をすることができて、知識をふやすよい機会になったと思っています。歴史的な背景は、とても興味があります。美しいところばかりが前面にさだれることが多いのですが、ここではリアルな内容となっているので、こちらのほうが本当なのかと思うことができます。そして現在社会と照らし合わせて見ることもできるので、本当に読むものが、勉強することができる内容であると感じています。お金と外交について、じっくりと考えさせられた内容でした。
大君 の通貨―幕末円ドル戦争は、江戸末期の内容のことにあるにも関わらず、現在にも大いに関係している内…もっと見る
大君 の通貨―幕末円ドル戦争は、江戸末期の内容のことにあるにも関わらず、現在にも大いに関係している内容であるので、関心を持って見ることができました。私にとって、少しむつかしいかなと思ったのですが、読んでいくうちに、その点についても勉強をすることができて、知識をふやすよい機会になったと思っています。歴史的な背景は、とても興味があります。美しいところばかりが前面にさだれることが多いのですが、ここではリアルな内容となっているので、こちらのほうが本当なのかと思うことができます。そして現在社会と照らし合わせて見ることもできるので、本当に読むものが、勉強することができる内容であると感じています。お金と外交について、じっくりと考えさせられた内容でした。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング3.08pt
moriwonさん
この「大君 の通貨―幕末円ドル戦争」は1800年台半ば幕末の日本において、各国の思惑を背負った、イギリスの外交官オールコック、アメリカの外交官ハリス、そして日本の外務官僚水野忠徳、この3人を巡る円ドル為替相場決定の駆け引きを綴った時代小説且つ経済小説です。史実と作者の佐藤雅美さんの視点で綴られる、各国と個人的な欲望と情勢がいくつも織り交ざり、問題の決着へいくつもの難題が突き付けられていきます。いち早く情報が得られるようになった現代においても、互いの国の事情をはっきりと呑み込めず、経済に関わらず様々な問題の解決が難航することがあります。それを思うと、連絡すらままならない当時において、いかに難問であったかが窺えます。為替というと難しく感じる方もいるかもしれませんが、1ドル何両にする?という、いたってシンプルな話です。しかし、だからこそ、なぜここまで混乱が拡大してしまったのか、と考えさせられる作品だと思います。
この「大君 の通貨―幕末円ドル戦争」は1800年台半ば幕末の日本において、各国の思惑を背負った、イギ…もっと見る
この「大君 の通貨―幕末円ドル戦争」は1800年台半ば幕末の日本において、各国の思惑を背負った、イギリスの外交官オールコック、アメリカの外交官ハリス、そして日本の外務官僚水野忠徳、この3人を巡る円ドル為替相場決定の駆け引きを綴った時代小説且つ経済小説です。史実と作者の佐藤雅美さんの視点で綴られる、各国と個人的な欲望と情勢がいくつも織り交ざり、問題の決着へいくつもの難題が突き付けられていきます。いち早く情報が得られるようになった現代においても、互いの国の事情をはっきりと呑み込めず、経済に関わらず様々な問題の解決が難航することがあります。それを思うと、連絡すらままならない当時において、いかに難問であったかが窺えます。為替というと難しく感じる方もいるかもしれませんが、1ドル何両にする?という、いたってシンプルな話です。しかし、だからこそ、なぜここまで混乱が拡大してしまったのか、と考えさせられる作品だと思います。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング2.79pt
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