彰義隊
彰義隊

江戸時代末期に彰義隊によって朝敵の中心人物にされてしまい、明治維新敗者になってしまった皇族、輪王寺宮能久親王の物語です。

420円
830円

上記に表示されている価格は最新の価格ではありません。正確な価格については、リンク先のサイトにてご確認下さい。

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クチコミ数11 ※ここでは代表的なクチコミを表示しています。
くじらさん
タイトルは「彰義隊」だが、その集団に担がれ、皇族にもかかわらず朝敵となった輪王寺宮の人生を描いている。吉村昭氏の時代小説はいつもフィクションを最大限排除し徹底的な取材の下で書かれており、学校では新政府軍視点からの歴史しか習わなかったので、別の側面から日本史を学び直した感がある。史実に忠実で人物の感情を創作していないぶん反って臨場感があり、まるで宮の逃避行に随行しているかのようだ。特に寛永寺から長鯨に乗船するまでの道のりには手に汗を握り、祈るような思いで読んだ。それにしても宮の人生は波乱尽くしで、自分の意志に関わらず波に飲まれどんどん押し流されていく様に、その時代の勢いと怖さを感じる。しかし本当の悲劇は、その戦に巻き込まれ命を失った一人一人の民であったと感じざるを得ない。権力が時代を強引に買えて行く時、誰もが道端の死体になる可能性があることに改めて恐怖を感じた。
タイトルは「彰義隊」だが、その集団に担がれ、皇族にもかかわらず朝敵となった輪王寺宮の人生を描いている…もっと見る
タイトルは「彰義隊」だが、その集団に担がれ、皇族にもかかわらず朝敵となった輪王寺宮の人生を描いている。吉村昭氏の時代小説はいつもフィクションを最大限排除し徹底的な取材の下で書かれており、学校では新政府軍視点からの歴史しか習わなかったので、別の側面から日本史を学び直した感がある。史実に忠実で人物の感情を創作していないぶん反って臨場感があり、まるで宮の逃避行に随行しているかのようだ。特に寛永寺から長鯨に乗船するまでの道のりには手に汗を握り、祈るような思いで読んだ。それにしても宮の人生は波乱尽くしで、自分の意志に関わらず波に飲まれどんどん押し流されていく様に、その時代の勢いと怖さを感じる。しかし本当の悲劇は、その戦に巻き込まれ命を失った一人一人の民であったと感じざるを得ない。権力が時代を強引に買えて行く時、誰もが道端の死体になる可能性があることに改めて恐怖を感じた。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング9.25pt
あいうえおさん
本作は将軍慶喜が鳥羽・伏見の戦に敗れ、海路江戸へ向けて前線から帰東するところから始まります。幕閣では官軍との主戦論が大勢を占めるなか、大久保一翁、勝安房は江戸の戦乱を避け、新政府の樹立と富国強兵の推進を専らに考え、将軍慶喜はその実を示すため寛永寺に蟄居・謹慎し恭順の日々を送ります。上野寛永寺の山主:輪王寺宮能久親王も裏面から朝廷工作に努めたのですが・・・。今や落日の幕府でしたが、江戸の旗本・御家人そして庶民にしてみればこの「進駐軍」の跋扈は許し難いものだったことでしょう。彰義隊の成立は当然の成り行きでした。「パルチザン」・・・・ですね。大総督府の司令官:大村益次郎の周到な作戦と火力で上野に立て籠もった彰義隊との戦いは結局1日で決着がついてしまいます。慶応4年5月15日でした。その後、というより本編の主人公ともいうべきが【輪王寺宮能久親王】。東北各地を転戦し諸藩の降伏と共に蟄居、ようやく明治2年に処分を解かれ還俗してからは、陸軍軍人として活躍します。皇族の連枝として、一時でも「朝敵」になった事の重い記憶が彼の一生を通じての桎梏でした。きめ細かい資料の渉猟と冷静な筆致が堪能できます・・・・。本作は吉村氏の最期の歴史小説です。
本作は将軍慶喜が鳥羽・伏見の戦に敗れ、海路江戸へ向けて前線から帰東するところから始まります。幕閣では…もっと見る
本作は将軍慶喜が鳥羽・伏見の戦に敗れ、海路江戸へ向けて前線から帰東するところから始まります。幕閣では官軍との主戦論が大勢を占めるなか、大久保一翁、勝安房は江戸の戦乱を避け、新政府の樹立と富国強兵の推進を専らに考え、将軍慶喜はその実を示すため寛永寺に蟄居・謹慎し恭順の日々を送ります。上野寛永寺の山主:輪王寺宮能久親王も裏面から朝廷工作に努めたのですが・・・。今や落日の幕府でしたが、江戸の旗本・御家人そして庶民にしてみればこの「進駐軍」の跋扈は許し難いものだったことでしょう。彰義隊の成立は当然の成り行きでした。「パルチザン」・・・・ですね。大総督府の司令官:大村益次郎の周到な作戦と火力で上野に立て籠もった彰義隊との戦いは結局1日で決着がついてしまいます。慶応4年5月15日でした。その後、というより本編の主人公ともいうべきが【輪王寺宮能久親王】。東北各地を転戦し諸藩の降伏と共に蟄居、ようやく明治2年に処分を解かれ還俗してからは、陸軍軍人として活躍します。皇族の連枝として、一時でも「朝敵」になった事の重い記憶が彼の一生を通じての桎梏でした。きめ細かい資料の渉猟と冷静な筆致が堪能できます・・・・。本作は吉村氏の最期の歴史小説です。…元に戻す
時代小説好きが「これは良くできてる!」と言った小説ランキング7.19pt
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