押入れのちよ
押入れのちよ

ホラーでありながら、どれもがちょっと切なさや暖かさを感じさせる作品の短編集です。従来にない切り口のホラー作品として楽しめます。

1円

上記に表示されている価格は最新の価格ではありません。正確な価格については、リンク先のサイトにてご確認下さい。

押入れのちよ
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クチコミ数15 ※ここでは代表的なクチコミを表示しています。
ちえこさん
短編集としてはホラーのジャンルで実に様々な怖さを味わわせてくれるが、表題作「押入れのちよ」は恐怖よりも切なさ、そしてどこか愛しさを感じる作品だった。私は9編の中でこの物語が一番好きだ。ちよが最初に表れた時は確かに恐ろしい。幽霊に背中をつつかれるなんて身の毛がよだつ。でもビーフジャーキーを食べたりカルピスにむせたり、テレビに夢中になる姿は可愛らしく、ユーモラスですらある。ちよの生い立ちを知っていくと物悲しさが色濃くなるが、ちよの素直さや素朴な思考に慰められる。幽霊なのに!ちよが除霊されそうになったシーンでは切なくて、不覚にも泣きそうになってしまった。主人公との生活をもっともっと書いてほしい。押入れのちよはそんな味わいある魅力的な幽霊でした。
短編集としてはホラーのジャンルで実に様々な怖さを味わわせてくれるが、表題作「押入れのちよ」は恐怖より…もっと見る
短編集としてはホラーのジャンルで実に様々な怖さを味わわせてくれるが、表題作「押入れのちよ」は恐怖よりも切なさ、そしてどこか愛しさを感じる作品だった。私は9編の中でこの物語が一番好きだ。ちよが最初に表れた時は確かに恐ろしい。幽霊に背中をつつかれるなんて身の毛がよだつ。でもビーフジャーキーを食べたりカルピスにむせたり、テレビに夢中になる姿は可愛らしく、ユーモラスですらある。ちよの生い立ちを知っていくと物悲しさが色濃くなるが、ちよの素直さや素朴な思考に慰められる。幽霊なのに!ちよが除霊されそうになったシーンでは切なくて、不覚にも泣きそうになってしまった。主人公との生活をもっともっと書いてほしい。押入れのちよはそんな味わいある魅力的な幽霊でした。…元に戻す
切ない恋の決定版!心理描写がリアルで思わず涙がこぼれた小説ランキング5.05pt
うめちゃんさん
「押入れのちよ」は、ズバリ幽霊の話です。初めはトイレのはな子さんのように怖い系の話なのかと思いながら読み始めましたが、いい意味で肩透かしを食らいました。仕事を辞め、無職になった男性が移り住んだ安いボロアパートにいたのがちよという女の子の幽霊でした。最初は怖がっていた男性も幽霊とは思えないちよの気の抜けた様子に次第にこの子と打ち解けていき、奇妙な同棲生活を送る様子が何とも微笑ましく読み進めてしまいました。そのせいで、中盤に明かされたちよはなぜこんなに幼くして死んだのかという理由に胸が締め付けられました。遠い異国の地に身売りされ、病気になってもろくな治療も受けられずに死んでしまったなんて切ないです。そのほかにも幽霊退治などひと悶着ありましたが、それはぜひ読んでほしいです。
「押入れのちよ」は、ズバリ幽霊の話です。初めはトイレのはな子さんのように怖い系の話なのかと思いながら…もっと見る
「押入れのちよ」は、ズバリ幽霊の話です。初めはトイレのはな子さんのように怖い系の話なのかと思いながら読み始めましたが、いい意味で肩透かしを食らいました。仕事を辞め、無職になった男性が移り住んだ安いボロアパートにいたのがちよという女の子の幽霊でした。最初は怖がっていた男性も幽霊とは思えないちよの気の抜けた様子に次第にこの子と打ち解けていき、奇妙な同棲生活を送る様子が何とも微笑ましく読み進めてしまいました。そのせいで、中盤に明かされたちよはなぜこんなに幼くして死んだのかという理由に胸が締め付けられました。遠い異国の地に身売りされ、病気になってもろくな治療も受けられずに死んでしまったなんて切ないです。そのほかにも幽霊退治などひと悶着ありましたが、それはぜひ読んでほしいです。…元に戻す
切ない恋の決定版!心理描写がリアルで思わず涙がこぼれた小説ランキング2.28pt
ミーリンゴさん
萩原浩さんの作品には感動作が多いのですが、この作品はその中でも抜きん出て涙腺が緩む本です。最初はアパートに出た幽霊のちよとサラリーマンの恵太のやりとりが面白いですが、ちよの生い立ち、どう生き死んだのかを読み進めていくとなんとも悲しい歴史の事実が明らかになります。ちよは明治生まれですが14才らしく、恵太の前では普通の女の子として過ごしているのに、恵太が気付いた彼女の過去は悲しく、読んでいると涙がでます。その時代の日本は外国の荒波に揉まれ人々は生きることに必死で、今では考えられないことが行われていました。人さらい、人身売買… しかしその被害に遭った人たちのことは忘れられ、そんなことがあった事実さえ消えかけている。この本を読むと無垢な女の子に強いられた過酷な生涯を通じて、生き方について考えずにはいられません。
萩原浩さんの作品には感動作が多いのですが、この作品はその中でも抜きん出て涙腺が緩む本です。最初はアパ…もっと見る
萩原浩さんの作品には感動作が多いのですが、この作品はその中でも抜きん出て涙腺が緩む本です。最初はアパートに出た幽霊のちよとサラリーマンの恵太のやりとりが面白いですが、ちよの生い立ち、どう生き死んだのかを読み進めていくとなんとも悲しい歴史の事実が明らかになります。ちよは明治生まれですが14才らしく、恵太の前では普通の女の子として過ごしているのに、恵太が気付いた彼女の過去は悲しく、読んでいると涙がでます。その時代の日本は外国の荒波に揉まれ人々は生きることに必死で、今では考えられないことが行われていました。人さらい、人身売買… しかしその被害に遭った人たちのことは忘れられ、そんなことがあった事実さえ消えかけている。この本を読むと無垢な女の子に強いられた過酷な生涯を通じて、生き方について考えずにはいられません。…元に戻す
切ない恋の決定版!心理描写がリアルで思わず涙がこぼれた小説ランキング1.74pt
あいうえおさん
荻原浩にしては珍しい、というより初の短編集である。’99年から’04年にかけて各社の小説誌に掲載された8編に、書き下ろし1編を加えた9編からなっている。いずれもホラーのジャンルに属する短編ばかりであるが、そこには生理的に恐怖を訴えるような物語は少なくて、お馴染みの“荻原ワールド”が健在だ。ラインナップを挙げてみる。「お母さまのロシアのスープ」―最後の一行に向かうストーリー展開がさすが。「コール」(書き下ろし)―私が本書で一番好きな作品。見事な叙述ホラー・ミステリー。「押入れのちよ」(表題作)―本編こそ“萩原テイスト”にあふれた佳作。青年と幽霊との交流が、そこはかとなく哀しくもあり、ほほえましくもある。「老猫」―これは生理的な恐怖をおぼえる、正真正銘のホラーである。「殺意のレシピ」、「介護の鬼」、「予期せぬ訪問者」(いずれも『小説すばる』が初出)―ブラック・コメディと言うかなんと言うか、怖いんだけれども笑えてしまう作品。「木下闇」―クラシックなスタイルの正統派ホラー。「しんちゃんの自転車」―「押入れのちよ」と根本的には同じようなジャンルの、読み終えてほっと安心する作品。私は、本書を読み終えて、フジテレビの、タモリが案内役をつとめる『世にも奇妙な物語』を連想した。映像化不可能な作品もあるが、テレビかラジオのドラマにでもなりそうなものばかりだった。
荻原浩にしては珍しい、というより初の短編集である。’99年から’04年にかけて各社の小説誌に掲載され…もっと見る
荻原浩にしては珍しい、というより初の短編集である。’99年から’04年にかけて各社の小説誌に掲載された8編に、書き下ろし1編を加えた9編からなっている。いずれもホラーのジャンルに属する短編ばかりであるが、そこには生理的に恐怖を訴えるような物語は少なくて、お馴染みの“荻原ワールド”が健在だ。ラインナップを挙げてみる。「お母さまのロシアのスープ」―最後の一行に向かうストーリー展開がさすが。「コール」(書き下ろし)―私が本書で一番好きな作品。見事な叙述ホラー・ミステリー。「押入れのちよ」(表題作)―本編こそ“萩原テイスト”にあふれた佳作。青年と幽霊との交流が、そこはかとなく哀しくもあり、ほほえましくもある。「老猫」―これは生理的な恐怖をおぼえる、正真正銘のホラーである。「殺意のレシピ」、「介護の鬼」、「予期せぬ訪問者」(いずれも『小説すばる』が初出)―ブラック・コメディと言うかなんと言うか、怖いんだけれども笑えてしまう作品。「木下闇」―クラシックなスタイルの正統派ホラー。「しんちゃんの自転車」―「押入れのちよ」と根本的には同じようなジャンルの、読み終えてほっと安心する作品。私は、本書を読み終えて、フジテレビの、タモリが案内役をつとめる『世にも奇妙な物語』を連想した。映像化不可能な作品もあるが、テレビかラジオのドラマにでもなりそうなものばかりだった。…元に戻す
切ない恋の決定版!心理描写がリアルで思わず涙がこぼれた小説ランキング1.21pt
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