花伽藍
花伽藍

女性同士だからという、ただそれだけの理由で社会から黙殺されてしまう恋愛の美しさと寂しさを、その両面の心情から描いた短篇集です。

1円
525円

上記に表示されている価格は最新の価格ではありません。正確な価格については、リンク先のサイトにてご確認下さい。

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女性同士だからという、ただそれだけの理由で社会から黙殺されてしまう恋愛の美しさと寂しさを、その両面の心情から描いた短篇集です。

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クチコミ数8 ※ここでは代表的なクチコミを表示しています。
あいうえおさん
同性愛者であるということは、現行法における日本では、最愛の人と結婚できないということだ。5つの短編の主人公達は、同性愛者だ。同時に、幸せな結婚という制度の外から温かな家庭というものに憧れの眼差しを送る、独身女性達の物語と言ってもよいだろう。独りでいれば誰も頼ることのできない孤独感に、誰かといればいつか来る別れへの不安感に、打ち震える。普通のことをできていないという劣等感や、自分の代で血を途絶えさせるという罪悪感を覚えることもあるかもしれない。そんな不全感を購うような、婚姻制度によらない家族の可能性を示す短編も含まれている。作者が描く男性も魅力的であるし、とても美しい関係を築くカップルも登場する。また、短編となると、この作者の身も心も切り裂くような息苦しい痛みを描くには足りない紙数になるのか、むしろユーモアの面が浮き上がってくるように感じた。だから、この本は、ビアンかヘテロかに関わらず、結婚や出産をあきらめようとしている30代以上の独身女性に訴える力を持っていると思う。
同性愛者であるということは、現行法における日本では、最愛の人と結婚できないということだ。5つの短編の…もっと見る
同性愛者であるということは、現行法における日本では、最愛の人と結婚できないということだ。5つの短編の主人公達は、同性愛者だ。同時に、幸せな結婚という制度の外から温かな家庭というものに憧れの眼差しを送る、独身女性達の物語と言ってもよいだろう。独りでいれば誰も頼ることのできない孤独感に、誰かといればいつか来る別れへの不安感に、打ち震える。普通のことをできていないという劣等感や、自分の代で血を途絶えさせるという罪悪感を覚えることもあるかもしれない。そんな不全感を購うような、婚姻制度によらない家族の可能性を示す短編も含まれている。作者が描く男性も魅力的であるし、とても美しい関係を築くカップルも登場する。また、短編となると、この作者の身も心も切り裂くような息苦しい痛みを描くには足りない紙数になるのか、むしろユーモアの面が浮き上がってくるように感じた。だから、この本は、ビアンかヘテロかに関わらず、結婚や出産をあきらめようとしている30代以上の独身女性に訴える力を持っていると思う。…元に戻す
GLの醍醐味を味わい尽くせる秘密の花園の小説ランキング2.61pt
美海さん
女性同士の恋愛を描いた短編集というものが物珍しくて手に取りました。全ての短編にそれぞれ違った切なさ、いとおしさが溢れていて、読後は感動と満足感でいっぱいでした。感情描写がとても生々しくて、性別関係なく心を打つ文章がそこかしこに存在します。中でも、『燦雨』という短編は読んでいて自然と涙がこぼれてくるような傑作だと思います。愛するということの意味を、この作品は教えてくれるような気がします。恋愛嗜好に関係なく、結婚を遠いものと感じている独身女性が読むと、共感できるものがあるのではないかと感じました。女性同士の恋愛をこのように緻密に、美しく描く小説を読んだのは初めてでした。何気なく手に取った一冊でしたが、この作品に出合ってよかったと思います。
女性同士の恋愛を描いた短編集というものが物珍しくて手に取りました。全ての短編にそれぞれ違った切なさ、…もっと見る
女性同士の恋愛を描いた短編集というものが物珍しくて手に取りました。全ての短編にそれぞれ違った切なさ、いとおしさが溢れていて、読後は感動と満足感でいっぱいでした。感情描写がとても生々しくて、性別関係なく心を打つ文章がそこかしこに存在します。中でも、『燦雨』という短編は読んでいて自然と涙がこぼれてくるような傑作だと思います。愛するということの意味を、この作品は教えてくれるような気がします。恋愛嗜好に関係なく、結婚を遠いものと感じている独身女性が読むと、共感できるものがあるのではないかと感じました。女性同士の恋愛をこのように緻密に、美しく描く小説を読んだのは初めてでした。何気なく手に取った一冊でしたが、この作品に出合ってよかったと思います。…元に戻す
GLの醍醐味を味わい尽くせる秘密の花園の小説ランキング1.52pt
中山ファンさん
「うん、独りや。たぶん一生、独りやろ」弟が姉を心配して言ったこの一言に、13年前初めてこの本を読んだ時ドキリとした記憶がある。中学生の頃から好きになるのは女の子ばかりだった姉が、定職にも就かず旅を続け、40歳を過ぎてもひょうひょうと生きている。一生独り、沁みると言うか、刺さると言うか、重い言葉だった。けれど、当の姉は一生独りで生きて行く!と決意した訳でもなんでもない。たぶん、ただ、その日その日を暮らしていただけ、たまたま独身なだけ、と今はそう思う。弟よ、いらぬ心配だと。弟の元嫁が、彼女に会ってみたくなって「花見」を口実に奈良まで旅をする。元嫁は、嫁だった頃からこの姉のことが好きだった。同居している義理の両親からの息抜きをさせてくれる存在だった。旅の話を聞くのが好きだった。彼女と見る桜の景色が、これから続く2人の生活を予感させた。けして独りではないと。
「うん、独りや。たぶん一生、独りやろ」弟が姉を心配して言ったこの一言に、13年前初めてこの本を読んだ…もっと見る
「うん、独りや。たぶん一生、独りやろ」弟が姉を心配して言ったこの一言に、13年前初めてこの本を読んだ時ドキリとした記憶がある。中学生の頃から好きになるのは女の子ばかりだった姉が、定職にも就かず旅を続け、40歳を過ぎてもひょうひょうと生きている。一生独り、沁みると言うか、刺さると言うか、重い言葉だった。けれど、当の姉は一生独りで生きて行く!と決意した訳でもなんでもない。たぶん、ただ、その日その日を暮らしていただけ、たまたま独身なだけ、と今はそう思う。弟よ、いらぬ心配だと。弟の元嫁が、彼女に会ってみたくなって「花見」を口実に奈良まで旅をする。元嫁は、嫁だった頃からこの姉のことが好きだった。同居している義理の両親からの息抜きをさせてくれる存在だった。旅の話を聞くのが好きだった。彼女と見る桜の景色が、これから続く2人の生活を予感させた。けして独りではないと。…元に戻す
GLの醍醐味を味わい尽くせる秘密の花園の小説ランキング1.02pt
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