ゲド戦記
ゲド戦記

主人公の魔法使いゲドの生涯と、彼が住む世界にある光と闇の部分を描いています。スタジオジブリ製作の映画は、本作の外伝になります。

244円

上記に表示されている価格は最新の価格ではありません。正確な価格については、リンク先のサイトにてご確認下さい。

ゲド戦記
ゲド戦記

主人公の魔法使いゲドの生涯と、彼が住む世界にある光と闇の部分を描いています。スタジオジブリ製作の映画は、本作の外伝になります。

244円

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クチコミ数33 ※ここでは代表的なクチコミを表示しています。
石石さん
初めてこの本を読んだのは、私がまだ少年の頃でした。当時の私は読書好きな方だったので、この本を読むのに特別な理由はなかったように思います。そんな、たくさん読んできた本の中の一つ。それなのにこの本は、私の中に大きな影響を残しています。その理由は、魔法の恐ろしさです。魔法といえば、何でも好きなことができてしまうもの。悪い魔女なら嫌いな相手をカエルにできるし、優しい魔法使いなら悩めるシンデレラにカボチャの馬車やガラスの靴を用意できるでしょう。当時の私も、使い方次第で悪いことや怖いものを呼べる魔法はたくさん読んでいました。ではなぜ、この作品の魔法が心に残っているのか。それは、魔法の結果ではなく、魔法そのものを恐ろしいと思った初めての作品だからです。物語の途中、主人公のゲドは魔法によって影を呼び出してしまい、その影に追われ続けます。この事態は、むやみに魔法を使い、均衡を崩してしまった結果なのです。魔法は万能のものではなく、あくまで世界の中の一部であるということ。使い方によっては世界のバランスを崩し、大きな災いを呼びかねないこと。だからこそ魔法の学校があるわけですが、私はこの作品に出てくる魔法の力の大きさと、反比例するかのような脆さに不安になったのです。ファンタジー作品が好きなら、是非読んで欲しい一冊です。
初めてこの本を読んだのは、私がまだ少年の頃でした。当時の私は読書好きな方だったので、この本を読むのに…もっと見る
初めてこの本を読んだのは、私がまだ少年の頃でした。当時の私は読書好きな方だったので、この本を読むのに特別な理由はなかったように思います。そんな、たくさん読んできた本の中の一つ。それなのにこの本は、私の中に大きな影響を残しています。その理由は、魔法の恐ろしさです。魔法といえば、何でも好きなことができてしまうもの。悪い魔女なら嫌いな相手をカエルにできるし、優しい魔法使いなら悩めるシンデレラにカボチャの馬車やガラスの靴を用意できるでしょう。当時の私も、使い方次第で悪いことや怖いものを呼べる魔法はたくさん読んでいました。ではなぜ、この作品の魔法が心に残っているのか。それは、魔法の結果ではなく、魔法そのものを恐ろしいと思った初めての作品だからです。物語の途中、主人公のゲドは魔法によって影を呼び出してしまい、その影に追われ続けます。この事態は、むやみに魔法を使い、均衡を崩してしまった結果なのです。魔法は万能のものではなく、あくまで世界の中の一部であるということ。使い方によっては世界のバランスを崩し、大きな災いを呼びかねないこと。だからこそ魔法の学校があるわけですが、私はこの作品に出てくる魔法の力の大きさと、反比例するかのような脆さに不安になったのです。ファンタジー作品が好きなら、是非読んで欲しい一冊です。…元に戻す
ファンタジー最高峰はどれ?非現実世界に連れてってくれる小説ランキング6.49pt
はじめっちゅさん
 「影との戦い」は、ル・グインのファンタジーシリーズ、「ゲド戦記」の第1作です。「ゲド戦記」は、架空の場所アースシーで、大魔法使いとなるゲドの一代記が、前半3作、後半になってからは、次の世代であるテハヌたちが活躍する物語です。この、「影との戦い」では、天才魔法使いであるゲドが、貧しい辺境の地で、才能を見いだされ、魔法使いの学院で、天才として能力を発揮し、そして自らの才能への過信により、危機を招いてしまう、という前半と、自分がこの世に送り出してしまった名もなき者におびえ暮らしていくうちに、それから逃げるのではなく追いかける、という発想の転換により、克服していく様子を描く後半に分けられます。 非常に難解で、様々なシンボルを駆使した物語なのですが、一方で、青年期の「自分とは何か」、という課題を追求する物語として、普遍的なテーマを扱ったものとしても、読みごたえがあります。個人的には、影におびえて世界中を逃げ回る間に、幼い時にゲドの才能を見出した恩師により、相手を追うように発想を転換するきっかけを与えられた場面が、一番切迫感を持ったものとして心に響きました。 あと、英米の傑作ファンタジーとされているものの中では、珍しくキリスト教色が薄いので、その点では、「指輪物語」などよりも、読みやすかったです。  
 「影との戦い」は、ル・グインのファンタジーシリーズ、「ゲド戦記」の第1作です。「ゲド戦記」は、架空…もっと見る
 「影との戦い」は、ル・グインのファンタジーシリーズ、「ゲド戦記」の第1作です。「ゲド戦記」は、架空の場所アースシーで、大魔法使いとなるゲドの一代記が、前半3作、後半になってからは、次の世代であるテハヌたちが活躍する物語です。この、「影との戦い」では、天才魔法使いであるゲドが、貧しい辺境の地で、才能を見いだされ、魔法使いの学院で、天才として能力を発揮し、そして自らの才能への過信により、危機を招いてしまう、という前半と、自分がこの世に送り出してしまった名もなき者におびえ暮らしていくうちに、それから逃げるのではなく追いかける、という発想の転換により、克服していく様子を描く後半に分けられます。 非常に難解で、様々なシンボルを駆使した物語なのですが、一方で、青年期の「自分とは何か」、という課題を追求する物語として、普遍的なテーマを扱ったものとしても、読みごたえがあります。個人的には、影におびえて世界中を逃げ回る間に、幼い時にゲドの才能を見出した恩師により、相手を追うように発想を転換するきっかけを与えられた場面が、一番切迫感を持ったものとして心に響きました。 あと、英米の傑作ファンタジーとされているものの中では、珍しくキリスト教色が薄いので、その点では、「指輪物語」などよりも、読みやすかったです。  …元に戻す
ファンタジー最高峰はどれ?非現実世界に連れてってくれる小説ランキング4.34pt
おジオンさん
この小説を読んでいて、自分がその独特の世界観に引き込まれていることに気がつきました。アクションや臨場感を生き生きと鮮やかに描いた小説というよりは、他にはない世界観とその中の登場人物とその苦悩といった事が魅力のファンタジー小説だと感じました。また、普通の冒険物語のように最初弱かった主人公が努力と友情と挑戦によって強くなっていくという典型的なストーリーではなく、もとから優秀であった主人公ハイタカが自分自身の才能を示すために禁じられた術を使って呼び出してしまった「影」に苦悩する、というストーリーも独特で読者が惹きつけられるポイントだと感じました。典型的なファンタジーとはまた一線を画したとても魅力的な新しいファンタジー小説でした。
この小説を読んでいて、自分がその独特の世界観に引き込まれていることに気がつきました。アクションや臨場…もっと見る
この小説を読んでいて、自分がその独特の世界観に引き込まれていることに気がつきました。アクションや臨場感を生き生きと鮮やかに描いた小説というよりは、他にはない世界観とその中の登場人物とその苦悩といった事が魅力のファンタジー小説だと感じました。また、普通の冒険物語のように最初弱かった主人公が努力と友情と挑戦によって強くなっていくという典型的なストーリーではなく、もとから優秀であった主人公ハイタカが自分自身の才能を示すために禁じられた術を使って呼び出してしまった「影」に苦悩する、というストーリーも独特で読者が惹きつけられるポイントだと感じました。典型的なファンタジーとはまた一線を画したとても魅力的な新しいファンタジー小説でした。…元に戻す
ファンタジー最高峰はどれ?非現実世界に連れてってくれる小説ランキング4.34pt
appleさん
きっかけはジブリで映画化したことでした。小説とアニメでは内容の捉え方が変わったので、小説も読んでいてよかったです。影との戦いでは、少女がドラゴンに変わるときが一番お気に入りのシーンです。出会って最初のころは嫌っていたのに、関わっているうちにお互いのことを少しずつ大切だと思えるようになったところが特にわかるシーンです。主人公の抱えている闇は本人にとってはとっても重く思っているのだろうけれど、少し周りに目を向けてみれば全く違う世界がある。それはゲド戦記の中でも現実でも一緒ではないでしょうか。 魔法を使って悪巧みを考える悪い魔法使い、彼は人の弱みに付け込み正直嫌いですが、一つのことに対する恐怖がここまで人を変えることが恐ろしく思いました。
きっかけはジブリで映画化したことでした。小説とアニメでは内容の捉え方が変わったので、小説も読んでいて…もっと見る
きっかけはジブリで映画化したことでした。小説とアニメでは内容の捉え方が変わったので、小説も読んでいてよかったです。影との戦いでは、少女がドラゴンに変わるときが一番お気に入りのシーンです。出会って最初のころは嫌っていたのに、関わっているうちにお互いのことを少しずつ大切だと思えるようになったところが特にわかるシーンです。主人公の抱えている闇は本人にとってはとっても重く思っているのだろうけれど、少し周りに目を向けてみれば全く違う世界がある。それはゲド戦記の中でも現実でも一緒ではないでしょうか。 魔法を使って悪巧みを考える悪い魔法使い、彼は人の弱みに付け込み正直嫌いですが、一つのことに対する恐怖がここまで人を変えることが恐ろしく思いました。…元に戻す
ファンタジー最高峰はどれ?非現実世界に連れてってくれる小説ランキング0.96pt
サカナさん
主人公ゲドは魔法使いなのでまぎれもないファンタジー小説ですが、「ファンタジー」という語感の持つわくわくした雰囲気からは遠く、人間の本質と向き合うことで生じる苦悩が描かれています。舞台はアースシーという多島海で、基本的にはどの島の人々も貧しく荒涼とした世界。そこでゲドは自分が放っった影に怯え、逃げ、向き合うことを決め、対決する…重々しいシーンと台詞の連続に、作者が女性であることに驚いてしまいました。ファンタジー世界を舞台にしながらも、人間のエゴや弱さが浮き彫りにされていて、読んでいて苦しくなったり恐ろしくなったりします。しかし、過ちを犯してしまった人間がどうもがき自らの罪と対峙すべきか。その答えがそこにはありました。傲慢と憎しみから取り返しのつかないことをしたゲドが、道を悟るに至った時の言葉です。「しなければならないことは、しでかしたことを取り消すことではなく、手をつけたことをやりとげることだ」このように、今一つ勇気を出せずにいる大人が読んでもハッとさせられる言葉が隠れています。読む年齢によってその重みも変わってくることでしょう。
主人公ゲドは魔法使いなのでまぎれもないファンタジー小説ですが、「ファンタジー」という語感の持つわくわ…もっと見る
主人公ゲドは魔法使いなのでまぎれもないファンタジー小説ですが、「ファンタジー」という語感の持つわくわくした雰囲気からは遠く、人間の本質と向き合うことで生じる苦悩が描かれています。舞台はアースシーという多島海で、基本的にはどの島の人々も貧しく荒涼とした世界。そこでゲドは自分が放っった影に怯え、逃げ、向き合うことを決め、対決する…重々しいシーンと台詞の連続に、作者が女性であることに驚いてしまいました。ファンタジー世界を舞台にしながらも、人間のエゴや弱さが浮き彫りにされていて、読んでいて苦しくなったり恐ろしくなったりします。しかし、過ちを犯してしまった人間がどうもがき自らの罪と対峙すべきか。その答えがそこにはありました。傲慢と憎しみから取り返しのつかないことをしたゲドが、道を悟るに至った時の言葉です。「しなければならないことは、しでかしたことを取り消すことではなく、手をつけたことをやりとげることだ」このように、今一つ勇気を出せずにいる大人が読んでもハッとさせられる言葉が隠れています。読む年齢によってその重みも変わってくることでしょう。…元に戻す
ファンタジー最高峰はどれ?非現実世界に連れてってくれる小説ランキング0.55pt
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